ラストタッチアトリビューション(LTA)とは
ラストタッチアトリビューション(LTA)とは、「最後にクリックされた広告」だけをコンバージョンの立役者として評価する計測モデル。一般的に「ラストクリック評価」とも呼ばれる。
Google Analyticsや多くの計測ツール(MMP)の標準設定であり、最も分かりやすい指標だが、TikTokのような「動画を見て興味を持つ(が、すぐにはクリックしない)」プラットフォームの評価には、致命的な欠陥がある。
LTAの「制約」と解決策
LTAは、「見たけどクリックしなかった人」や「後で思い出して検索した人」の貢献を無視してしまう。そのため、LTAのみに依存することは「ストーリーの一部分しか見ていない」状態であり、多くのアトリビューションバイアス(偏り)を生む。
- 79%が見逃されている
調査によると、TikTokが貢献したコンバージョンの約79%は、LTAモデルでは「成果なし」としてカウントされていない。 - ROIは23倍の差
実際の影響力を正しく測ると、LTAで算出された数値の最大23倍のROIがあることが明らかになっている。つまり、LTAだけを見ていると、「実はめちゃくちゃ売れている広告」を「効果がない」と誤認して停止してしまうリスクがある。
解決策1:SANによる「管理画面」の強化(日々の運用)
このLTAの限界を補うため、TikTokはSAN(セルフアトリビューションネットワーク)へ移行。 これにより、外部ツールのLTA評価では見えない「動画を見ただけの貢献(VTA / EVTA)」も、TikTokの管理画面上ではシグナルとして検知し、AIの学習(最適化)に反映できるようになっている。
日々の運用調整は、MMPのLTAではなく、TikTok管理画面の数値を信頼すればよい。
解決策2:MMMによる「全体評価」(予算配分)
LTAでは測れない「長期間のブランド効果」や「他メディアとの相乗効果」を見るために、MMM(メディアミックスモデリング)の併用が推奨される。
- LTA(ボトムアップ)
「今日の広告セットのON/OFF」を決めるために使う。 - •MMM(トップダウン)
「来期のTikTok予算を増やすか」を決めるために使う。
どんな時にラストタッチアトリビューション(LTA)が向いているか
LTAは万能ではないが、無用でもない。
- 向いているケース
リスティング広告や、クリック直後の衝動買いを狙う施策。 - 向いていないケース
TikTokのような「認知・検討」を促す施策。ここではLTAは「参考値」程度に留めるべき。
まとめ
LTAは「分かりやすい」が、すべてが「真実」ではない。 サッカーでゴールを決めた選手(ラストクリック)だけでなく、アシストした選手(TikTok動画)を評価するために、SANやMMMという「新しい目」を持とう。
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