ビュースルーアトリビューション(VTA)とは
ビュースルーアトリビューション(VTA)は、広告をクリックしなかったユーザーが、その後(広告表示から一定期間内に)コンバージョンに至った場合、それを広告の成果として計測する仕組み。
以前はモバイル計測パートナー(MMP)側の設定に依存していたが、TikTokがSAN(セルフアトリビューションネットワーク)へ移行した現在、TikTok広告マネージャー上でこのVTAを「オン」に設定・計測することが標準となっている。
なぜ「VTA」が不可欠なのか
すべての広告行動が、「見て、すぐクリックして、すぐ購入」につながるわけではない。
特に、
- 認知目的の広告
- 比較・検討が必要な商材
- 日常的に繰り返し接触されるコンテンツ
では、一度見ただけで即行動しないケースが多い。
ビュースルーアトリビューション(VTA)は、こうした時間差のある影響を拾うための考え方。
業種を問わずユーザーの71〜91%は「行動を引き延ばす」慎重な意思決定者。即時コンバージョンは5〜25%に過ぎず、VTAなしでは広告の真の貢献を見失う可能性が高い。
クリック(CTA)しか計測しないと成果を過小評価してしまう。VTAをオンにすることで、これらの「時間差の貢献」を漏らさずすくい上げることができる。
ビュースルーアトリビューション(VTA)を有効化するメリット
以下の理由から、VTAをオンにすることが「強く推奨」されている。
- 広告価値の全体像を把握
クリック以外の寄与を可視化することで、TikTok広告の真の価値をより正確に理解できるようになる。 - 最適化の強化
TikTok側に、より多くのコンバージョンデータが蓄積されるため、機械学習モデルがキャンペーン成果を向上させるための調整をより精度高く行えるようになる。
クリックスルーアトリビューション(CTA)との違い
- クリックスルーアトリビューション(CTA)
ユーザーが広告をクリックした後にコンバージョンアクション(ダウンロードや購入など)を完了した場合に記録される - ビュースルーアトリビューション(VTA)
ユーザーが広告をクリックせず閲覧のみ行い、その後にコンバージョンを完了した場合に記録される
ビュースルーアトリビューション(VTA)を含めるかどうかで、成果の見え方は大きく変わる。
ビュースルーアトリビューション(VTA)が効きやすいケース
- ブランド認知・想起を狙う施策
- 動画広告・インフィード広告
- 検討期間が比較的長い商品・サービス
「思い出してから行動する」タイプの購買行動では、ビュースルーアトリビューション(VTA)を除外すると影響を過小評価しやすい。
進化した指標「EVTA(エンゲージビュースルー)」
TikTokでは、単なる表示(VTA)に加え、「EVTA(エンゲージビュースルーアトリビューション)」の活用が重要。
「エンゲージビュースルーアトリビューション(EVTA)」は、ユーザーが広告を「6秒以上」視聴し、クリックせずに後でコンバージョンしたユーザーを計測。
スマホの画面に一瞬出ただけ(VTA)とは違い、「動画の中身をしっかり見た」ユーザーを評価できるため、動画広告としての純粋な効果(態度変容)を測るのに最適。
広告配信システムへのメリット
VTA/EVTAをオンにする最大のメリットは、「機械学習のデータが増えること」。
クリックした人だけでなく、「見てから買った人」のデータもAIにフィードバックすることで、AIは「どういう人が買ってくれるのか」をより早く、正確に学習できるようになる。結果として、配信の最適化が進み、CPAの改善につながる。
推奨設定(SAN環境下)
- VTA
オン(ウィンドウ:1日間) - EVTA
オン(ウィンドウ:1日間)
※以前のように長い期間(7日以上)を設定することは推奨されず、現在は「1日」が標準。
注意点
VTAは「過大評価」のリスクもゼロではないが、現在の推奨設定(1日間)であれば、直近の影響のみをカウントするため、そのリスクは最小限。
むしろ、オフにするデメリット(機会損失)の方が遥かに大きい。
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