ビュースルーアトリビューション(VTA)とは? |「クリックしない9割」を可視化し、AIの学習を加速させる必須設定【2026年版】

ビュースルーアトリビューション(VTA)とは

ビュースルーアトリビューション(VTA)は、広告をクリックしなかったユーザーが、その後(広告表示から一定期間内に)コンバージョンに至った場合、それを広告の成果として計測する仕組み。

以前はモバイル計測パートナー(MMP)側の設定に依存していたが、TikTokがSAN(セルフアトリビューションネットワーク)へ移行した現在、TikTok広告マネージャー上でこのVTAを「オン」に設定・計測することが標準となっている。

なぜ「VTA」が不可欠なのか

すべての広告行動が、「見て、すぐクリックして、すぐ購入」につながるわけではない。

特に、

  • 認知目的の広告
  • 比較・検討が必要な商材
  • 日常的に繰り返し接触されるコンテンツ

では、一度見ただけで即行動しないケースが多い。

ビュースルーアトリビューション(VTA)は、こうした時間差のある影響を拾うための考え方。

業種を問わずユーザーの71〜91%は「行動を引き延ばす」慎重な意思決定者。即時コンバージョンは5〜25%に過ぎず、VTAなしでは広告の真の貢献を見失う可能性が高い。

クリック(CTA)しか計測しないと成果を過小評価してしまう。VTAをオンにすることで、これらの「時間差の貢献」を漏らさずすくい上げることができる。

ビュースルーアトリビューション(VTA)を有効化するメリット

以下の理由から、VTAをオンにすることが「強く推奨」されている。

  • 広告価値の全体像を把握
    クリック以外の寄与を可視化することで、TikTok広告の真の価値をより正確に理解できるようになる。
  • 最適化の強化
    TikTok側に、より多くのコンバージョンデータが蓄積されるため、機械学習モデルがキャンペーン成果を向上させるための調整をより精度高く行えるようになる。

クリックスルーアトリビューション(CTA)との違い

  • クリックスルーアトリビューション(CTA)
    ユーザーが広告をクリックした後にコンバージョンアクション(ダウンロードや購入など)を完了した場合に記録される
  • ビュースルーアトリビューション(VTA)
    ユーザーが広告をクリックせず閲覧のみ行い、その後にコンバージョンを完了した場合に記録される

ビュースルーアトリビューション(VTA)を含めるかどうかで、成果の見え方は大きく変わる。

ビュースルーアトリビューション(VTA)が効きやすいケース

  • ブランド認知・想起を狙う施策
  • 動画広告・インフィード広告
  • 検討期間が比較的長い商品・サービス

「思い出してから行動する」タイプの購買行動では、ビュースルーアトリビューション(VTA)を除外すると影響を過小評価しやすい。

進化した指標「EVTA(エンゲージビュースルー)」

TikTokでは、単なる表示(VTA)に加え、「EVTA(エンゲージビュースルーアトリビューション)」の活用が重要。

「エンゲージビュースルーアトリビューション(EVTA)」は、ユーザーが広告を「6秒以上」視聴し、クリックせずに後でコンバージョンしたユーザーを計測。

スマホの画面に一瞬出ただけ(VTA)とは違い、「動画の中身をしっかり見た」ユーザーを評価できるため、動画広告としての純粋な効果(態度変容)を測るのに最適。

広告配信システムへのメリット

VTA/EVTAをオンにする最大のメリットは、「機械学習のデータが増えること」。

クリックした人だけでなく、「見てから買った人」のデータもAIにフィードバックすることで、AIは「どういう人が買ってくれるのか」をより早く、正確に学習できるようになる。結果として、配信の最適化が進み、CPAの改善につながる。

推奨設定(SAN環境下)

  • VTA
    オン(ウィンドウ:1日間)
  • EVTA
    オン(ウィンドウ:1日間)

※以前のように長い期間(7日以上)を設定することは推奨されず、現在は「1日」が標準。

注意点

VTAは「過大評価」のリスクもゼロではないが、現在の推奨設定(1日間)であれば、直近の影響のみをカウントするため、そのリスクは最小限。

むしろ、オフにするデメリット(機会損失)の方が遥かに大きい。

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