「LTAとMMMを併用する」という考え方
広告の評価をめぐる議論はしばしば「どちらが正しいか」という形になる。
「ラストクリック(LTA)は古い」
「MMMは現場で使えない」
ただ、この対立自体が、問いを取り違えていることも多い。
2026年の広告運用において、この2つは対立するものではなく、「車の両輪」。
片方は「AIのため」、もう片方は「人間のため」。
役割が全く異なるため、併用こそが唯一の正解。
LTAの役割:「現場のAI」を育てる(ボトムアップ)
LTA(ラストタッチアトリビューション)は過小評価されがちだが、日々の運用には不可欠。
- 役割
AI(機械学習)に「どのユーザーが購入したか」を教える教師のようなデータとして機能。 - 注意点
ただし、LTAは「視野が狭い」のが欠点。TikTok広告の成果の約79%は、LTAの視野(ラストクリック)では見えていない。 - 結論
LTAは「日々の配信調整(キャンペーン最適化)」のために活用。
MMMの役割:「経営の判断」を支える(トップダウン)
LTAが見落とした「79%の成果」を拾い上げ、ビジネス全体の羅針盤となるのがMMM(メディアミックスモデリング)。
- 役割
季節要因や他媒体の影響も含めた「売上の構造」を解明し、本当のROIを算出。 - 威力
次世代MMM(AIM)の事例では、LTAと比較して約1.4倍の成果を特定し、LTAでは見えなかった価値を可視化。 - 結論
MMMは「予算配分の決定(予算最適化)」のために活用。
なぜ「併用」が最強なのか
LTAだけだと、実は貢献している広告を「効果なし」と判定して停止してしまうリスク(機会損失)がある。
逆にMMMだけだと、今日明日の入札調整ができない。
- LTAで現場を回し(AI最適化)
- MMMで地図を描く(予算アロケーション)
この役割分担により、TikTokのROIを最大23倍高く評価できる可能性が生まれる。
インクリメンタリティとの関係
インクリメンタリティは、「広告がなければ、本当にその成果は生まれなかったのか」という問い。
- LTAだけでは答えられない
- MMMだけでも断定できない
だからこそ、
- 個別接点の動き
- 全体構造の変化
両方を見る必要がある。
実践:TikTokならデータ連携もスムーズ
かつてMMMはデータ集めが大変だったが、TikTok広告マネージャーなら簡単。 管理画面から、広告の「ペイドデータ」はもちろん、動画が拡散して得られた「アーンド(オーガニック)データ」まで含めて、MMM用データを一括ダウンロードできる。
まとめ
「正解」を一つに絞る必要はない。
異なる2つの正解(ミクロの正解とマクロの正解)を組み合わせることで、ビジネスの全体像を捉えることができる。
「現場監督(LTA)」と「経営参謀(MMM)」。
優秀な人材を2人雇うつもりで、両方の指標を使いこなそう。
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